新国立美術館で開催されているチューリヒ美術館展で印象に残った絵です。
3.フェルディナンド・ホドラー
Ferdinand Hodler
フェルディナント・ホドラー(1853-1918)は、19世紀末から20世紀初頭のスイスを代表する画家で、スイスの「国民画家」としてスイスでは絶大な人気があります。国立西洋美術館でも日本・スイス国交樹立150周年記念として「フェルディナント・ホドラー展」が2014年10月7日(火)から2015年1月12日(月・祝)まで開催されていますが、新国立美術館のチューリヒ美術館展にも6点が出品されています。その中から特に気になった3点が以下です。
①真実、第二ヴァージョン
The truth, Second Version

画面中央に両手を広げ堂々と立つ女性は「真実」の象徴で、顔を背けている周囲の男性たちは「悪」を表し左右対称に配置されています。この時期のホドラーは、この作品のように類型的なポーズを繰り返し描くことで、自身が提唱した秩序や統一性を生み出す「パラレリズム(平行主義)」を実践しています。
一見すると前衛舞踊のワンシーンのようでもあり、女性の身体の白さが藤田嗣治の絵を彷彿させるような気もしました。もっとも藤田の方が後年の出になりますが・・・。
②遠方からの歌 Song from Afar

この女性のドレスの青がとてもきれい。実物を間近で観ると様々な青がキャンバスで使われていて、濃淡を問わずどの青も透明感があるのに驚かされました。
③朝方の峰
Mountain Peaks in the Morning

静けさが漂う青がとてもきれいな凛とした絵です。