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ペトルーシュカ

petrushka

最近巷で流行っている「カラキョウ」こと「カラマーゾフの兄弟」。

そういえば学生時代にロシア文学の教授に薦められて読んだ・・・と思い、久しぶりに読み返そうと本棚をごそごそ探していたら、大嫌いな恐ろしいものを発見してしまいました。

それは・・・ボリショイバレエの「ペトルーシュカ」のパンフレット。

子どもの頃に何回(!、一回でも怖いのに・・・)か見て、登場人物や舞台美術のあまりの不気味さに以来トラウマになっているバレエの演目です。

怖すぎて、捨てたら悪いことが起きそうで、パンフレットを捨てることすらできずに今に至っています。

ペトルーシュカのストリーは、魔術師がおがくずが詰まった三体の人形(ペトルーシュカ、美しいバレリーナ、乱暴者のムーア人)に魔法をかけ、命を与えるところから始まります。

命を与えられた三体の人形は魔術師の小劇場で舞台に立つ生活を続けるのですが、バレリーナとムーア人が豪華な部屋を与えられ何も考えずに毎日陽気に暮らしているのに対し、ペトルーシュカは陰気な小部屋に閉じ込められ絶望的な生活を送っています。

ある日、前々からバレリーナに恋していたペトルーシュカは思い切って告白するのですが、バレリーナはその告白をはねつけムーア人とますます仲良くしだします。

魔術師はこの命をもった三体の人形を操っていたつもりですが、ある日、魔術師の意思に反してムーア人が前から疎ましく思っていたペトルーシュカを半月刀を持って町中追い回し、群集の面前でペトルーシュカを惨殺してしまいます。

警察官から尋問を受けた魔術師はペトルーシュカの遺体を振っておがくずを見せ、それが人間の遺体ではなく、ただの人形であることを確認させます。

魔術師がおがくずが抜けてふにゃふにゃになったペトルーシュカの人形を担いで人形劇場に入ろうとすると、突然、劇場の屋根に幽霊になったペトルーシュカが現れて大声で叫び町を徘徊しだします。ペトルーシュカの幽霊を見た魔術師の顔には恐怖が浮かび、その場から逃げ出して幕となります。

・・・こんな結末です。ハッピーエンドからは程遠く、不気味な幽霊が出てお終い。

ストラヴィンスキーの三大バレエの一つですが、それにしても人形たちが命を得て踊る薄気味悪い踊り、元々は人形だったことをまざまざと感じさせる奇妙な仕草、不気味な音楽、不気味な衣装と舞台美術(私の場合、今でも聖バジル寺院を見るたびに背筋がぞっとします・・・)

・・・しみじみ怖い話です。